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外国為替証拠金取引おぼえがき

株価と通貨の関係

株と通貨の最も有名な関係は「株高=通貨高」です。

FXをする上で重要な事なので覚えておきましょう。

なぜこれが起こるかと言いますと。例えば日本で株が上がり続けていますと、海外の機関投資家が利益を求めて、日本株を買いにやってきます。

基本的に日本株を買おうとしますと、日本の通貨(円)が必要になります。

そのためにドルやポンドを円に換える(他国の通貨を売り、円を買う)事になりますので、自然と円高になっていきます。

また、株が上昇しているという事は、産業全体が好調という事ですから自然と輸出が増え、その代金を換金するためにも「他国の通貨を売り、円を買い戻す」という動きが企業の中でも多くなります。

こうした理由から、株高=通貨高 という法則が成り立つのです。

かなり確率の高い方程式ではありますが、これが絶対という訳でもありません。

日本で以前に起こった、「株高と円安の同時進行」が少し話題になりましたが、これはゼロ金利の影響で起こったレアなケースの一つともいえます。

こうしたレアな事も起こる事がありますが、基本は「株高=通貨高」と覚えておいてOKでしょう。

また確実にFXで成果をあげていきたければ、同時に以前のゼロ金利の時のような動きもある程度は想定して動くようにする事もすこし意識するべきでしょう。

時間帯による差

FXは24時間取引可能とは言え、それは世界中のどこかしらの市場が動いているかで取引量の多い時間帯と少ない時間帯で差があります。

一番多いのは、「ロンドン時間」と言われる、東京の夕方から深夜です。

この時間帯は、EU全域の銀行が取引をしており、東京、香港、シンガポールも途中まで残っています。

また、明け方にはニューヨークの銀行が途中から参加しますので、一番取引量の多い時間帯です。

また、EU・アメリカの経済指標の発表などもこのあたりの時間帯に発表されることもあり、一番動きが大きいのもこの時間帯となります。

逆に取引が少ないのが、東京の早朝でしょう。

この時間帯は、ニューヨーク勢は既に帰宅しており、東京も本格的に参加する直前です。

オーストラリアやNZのような、オセアニア系が取引の中心ですから、どうしても参加者が少なくなってしまいます。

取引が少ないという事は、値動きも少ない上、大口の仕手筋にやられる可能性の高い時間帯でもあります。

FXをする上で安定した取引をしたい方は、ぜひこの時間帯を避けるようにしたいものです。

この時間帯をあえて取引する方はそうはいないとは思いますが、基本的には日本時間でのアフターファイブからが一番市場が活発なのですからその時間の動きを見てFXをするうえでえのコツを少しずつ覚えていければいいでしょう。

高金利通貨

金利の高い通貨と(金利の安い)日本円の取引をする場合、それぞれの通貨の金利の差から、「スワップポイント」が発生します。

具体例を出しましょう、

○□国の金利が高く、日本円の金利の方が低いと、○□国の通貨を持っているだけでスワップによる収入が発生します。

すると、金利の高い通貨へと資金が集まり、通貨上昇につながりそうに思いますが、実際の値動きは必ずしもその方向へは行きません。

金利の高い国は、それだけ物の値段も上がります、これにより市場は違う方向に動く可能性があります。

例えば。△国は金利ゼロ。□国は金利が10%としましょう。

レートは△=□だったとします。

すると、一本のペンの値段は、1△=1□となります。

しかし、1年後に金利が付いた値段を考えてみますと同じペンなのに、△国ではペン一本が1△、□国ではペン一本が1.1□となります。

□国の方が高くなってしまい、国際的な競争力が落ちています。

つまり、△国が通貨高、□国が通貨安です。

これにより、金利が高い通貨がずっと通貨高になる事は少なく、むしろ競争力が落ちて売られてしまう(通貨安になる)ケースが多く見られるのです。

単純にスワップポイントでの収入以外に、こうした点を考えておく必要がありますのでご注意しましょう。

ユーロのすすめ

ドル円の次に魅力的なのはユーロとアメリカドルの組み合わせ、ユーロドルです。

この組み合わせだと日本円が入らない取引になりますがこれもFXならであの楽しみ方と言えるのではないでしょうか。

ただし、初めてでいきなりユーロドルだとイメージがつかめないと思うのでドル円に飽きたら、というか慣れてきてから少しずつユーロドルにチャレンジしても遅くは無いと思います。

ユーロとドルの取引量は、ドルと円の取引以上に量が多いですから安定感も抜群になります。

また、ユーロは将来的にはドルと替わる通貨になると予想されていますから、今後ユーロがどんどん強くなっていくのは予想がつくでしょう。

歴史のまだ浅いユーロですが参加している国の数が多く、力の強い国が多い。

これが魅力の一つでもあります。

また中東では、石油の決済通貨をドルからユーロへ切り替えるような動きも出ていますから、そうなるとこれからユーロの影響力がもっと強くなっていく事も予想できます。

とくに、このユーロドルの場合だと日本円が間に入ってきませんから、円の動きが不安定な時などは、円をあえて外してユーロとドルで取引をすると、投資の成績も安定してくるでしょう。

と言ったような形で戦略的に切り替えをはかるなどの方法も積極的に取り入れてはどうでしょうか。

FXの基本

外貨預金などでもそうですが、やはり基本的に初めての場合はアメリカドルから始めるのが基本のようです。

FXでの場合はこれを「ドル円」と言います。

ではなぜドル円なのか。

それには、次の三つの理由があるんです。

1.ドルが世界の基軸通貨

2.情報量の多さ

3.取引量が多く安定している

取引を実際にする場合に一番安心できるのがドルでもあります。

というのも、取引量が他の通貨に比べて桁違いに多いですから、そこに使われている金額(投資額)も半端なく大きくなります。

取引量が多いという事は、ヘッジファンドのような大口の投資家(投機筋)が、意図的に値段を動かそうとしても、あまりに市場が大きすぎて動かせないんです。

仕手が起きないという事は、それだけ今の価格が正当な数字で、誰かが意図的に動かしているものではないから、値動きも読みやすいということです。

また世界的な動きからしてアメリカドルが世界の基軸通貨として認められているのは間違いないでしょう。

そういった点からして情報量が多いと言うのもうなずけるかと思います。

また、そういった点以外でも普通の人が一番なじみのある通貨と言えばやはり日本円以外ではアメリカドルが一番分かりやすくイメージもつかみやすいのも間違いないでしょう。

株との違い

株とFXではかなり取引の特徴が変わります。

株に比べると変動が緩やかと言う事や取引時間に制限があるかないかなど、あげていけばさまざまでしょう。

まず、株式投資の場合は市場が開いている時間が決まっています。

つまり、リアルタイムで取引をするためには、会社を休むか休憩時間かにしか取引が出来ません。

対して、FXの場合は24時間オープンですから、例えば会社から帰った後でも、リアルタイムの取引が出来るのです。

市場の値動きや流動性という点で言えば、値動き(値段の動きの激しさ)は、株の方が遥かに上です。

一年に倍になる事もあれば、半分以下になる事も株ならであの楽しさと言えます。

FXにはそういった楽しみは内でしょう。

FXは穏やかです。

一年で倍になるという事も半分になるという事もまずないですが、レバレッジが株投資よりも遥かに効いていますので、小さな値動きでも大きな収益を取りに行く事が可能です。

また、流動性で言えば、株投資よりも遥かに大きいですから、ストップ安やストップ高で取引が出来ない、というような事はまずありません。

つまりFXでは値動きは激しくないために「5%」上がったら利益確定というような戦略ではまず確定できません。

小さな値動きがある毎に、利益確定をしておきましょう。

また手数料が安いですから、長期で保有するよりも、短期で少しずつ利益確定を繰り返すことで、安定した収益につなげていく事ができるでしょう。

スワップポイントの注意

スワップポイントでも損失が生まれる可能性についてはすでに説明しました。

では具体的にほかに注意することなどはあるのでしょうか?

スワップポイントは、二つの通貨の金利の差を利用するものです。

つまり金利そのものが変わってしまうと、スワップポイントの収入も変わってきます。

今の円は金利が低いですが、バブルの時期であれば、他の国より遥かに高い金利が付いていた時代もありました。

金利というのは、長い目で見ていると、かなり変わっていくものなのです。

つまり、今はドルと円でスワップポイント収入があるからと言って、これが永遠に続く訳ではありません。

そして、もうひとつ注意する点があります、価格変動リスクです。例えばドルを買って、毎日スワップポイントを受け取っていたとしましょう。

仮にスワップの収入が1日100円だったとすると、年間3万円を超える収入になりますよね。

しかし、これは単に通貨を持っていただけの場合です。

通貨のレートは毎日変わります。

例えばあなたが1ドルを100円で買って持っていたとすると、急な円高になって1ドルが90円になってしまったら、もし1万ドルを持っていたとすると、10万円の損が出てしまいます。

スワップにより3万円の収入があるけれども、価格変動で10万円の損が出るというような事態になってしまうのですね。

(普通の人は10万の損失、と言うより円高になる前に対処すると思いますが…。)

これらは確かにリスクではありますが、よく注意して今の金利や価格をちゃんと見ていれば、大損するような事はないでしょう。

つまり、スワップポイントを期待して放置しているのではなく、しっかりと為替や金利などを注意しておくことが大切なのです。

スワップポイントとは

スワップポイントとは、取引を行った際の二つの通貨の間の「金利の差」です。

例えば1ドルを100で、1万ドル分を買ったとしましょう。

その買いポジションを翌営業日まで持ち越した場合。

買ったドルには、(ドルを保有している訳ですから)その分の金利収入が入ります。

そして逆に、円については、1万ドル分相当の100万円を、証券会社から借りている(実際に100万円を入金している訳ではないですから、「借りている」という状態になります)ため、その分の金利を支払う必要があります。

その時々の通貨の金利にもよりますが、例えばドルが金利4%とすると、日本の金利は今の段階では、非常に低いですから、金利に差が出ます。

高い方のドルを持っていますから、ドルの金利と日本円の金利との差を、毎日受け取る事が出来る。

これがスワップポイントです。

簡単に言うと金利の高い方の通貨を持っている場合、その金利の差額を毎日受け取る事が出来るという仕組みです。

もちろんですが、逆の場合もあります。

例えば、ドルの売りポジションを持っている場合、金利の高い方のドルを売って(借りて)、金利の低い円を持っているので、金利の差額を毎日支払う事になります。

この差額ですが、金額としては金利の高いと言われている英国のポンドを持っている場合でスワップポイントでの受け取りは、おおよそ1日あたり200円前後(2007年2月現在)となります。

FXにおけるリスクその2

FXをする上でもっとも恐ろしいリスクはインターネット回線が使えなくなる事でしょう。

サーバーやインターネットサービスプロバイダのメンテナンス・トラブルなどもそうですが、自分のミスでパソコンや取引端末が使えなくなるのが一番痛いでしょう。

取引ができない間に為替が動いて大幅な損失がでる、すこし大げさに言いましたが可能性があるのは間違いありません。

少なくとも取引をしたいタイミングから遅れてしまうという可能性はあります。

こればかりはある程度覚悟をしておくしかないでしょうか。

また、取引をしている証券会社が倒産してしまうというのもリスクですね。

2005年の法改正のおかげで、危ない業者はかなり一掃されましたが、それでもゼロではありません。

なるべくなら大手で安定した、歴史の長い会社で口座を開いておきたいところですね。

一部のシステムリスク以外は、どれも普段から少し注意するだけでかなり避けられる事です。

こういったリスクがある事をふまえた上で行動するのが理想です。

日々、対策を打っておきましょう。

取引通貨を選ぶ事も証券会社を選ぶ事も戦略の一つです、場合によっては取引口座を変える事なども十分に考えておきましょう。

FXにおけるリスク

FXが投資である以上、リスクが全く無いと言うような事はありえません。

具体的にどう言ったリスクがあるのでしょうか?

値段が動くからこそ、利益も出ますし損も出ます。それ自体は悪い事ではありません。

FXの場合に気をつけないければならないのが、「レバレッジが効いている」という点です。

例えば5万円を預けて100万円分の取引が出来るようになった場合。1ドル100円として、1万ドルを買ったとします。

そうすると、ドルが110円から109円になった(1円動いた)だけで、あなたの資産は1万円減る事になるんですね。

レバレッジをかける事で少ない元手で始められる反面、値動きの影響も大きくなってしまいます。

株の投資では1円動いたくらいでは、利益にも損にもなりませんがFXでは1円動くと、それだけで利益も出ますし、損になる事もあります。

株投資の感覚とはずいぶん違ってきますので、これは「小さな値動きをちゃんと見る」という癖をつけておきたいポイントです。

また流動性リスクが少ないとはいえゼロではないという認識はしておくべきです。

とくにこれはマイナーな通貨で取引している場合は注意が必要です。

テロや事故・事件の影響で大きく市場が変化してしまう事は十分に考えておきましょう。

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